FAQお薬Q&A

知っているようで知らないお薬のこと。
皆さんの疑問にプライムの薬剤師がお応えします。

お薬の飲み方

「食間」と聞くとなんとなく食事の最中に飲むようにも思えてしまいますが、食間とは食事と食事の間(例えば、朝食と昼食の間)を指します。
食事から約2時間が経過していれば大丈夫です。同時に、服用後2時間はお食事を控えてください。

例えば「食後」など決まった時間に飲むのではなく、発作時や症状のひどいときなどに、その症状に応じて薬を飲む飲み方をいいます。薬によって1日何回まで飲んでよいか、次の服用までにどの程度間隔をあければいいか等が異なりますのでご注意ください。

お薬の服用に水が選ばれるのは、水での服用はお薬の効き方に影響を及ぼさないためです。お薬と相性の悪い飲み物もありますので、基本的には水で飲むのが原則です。
どうしても水で飲みにくいなど、お悩みがあるようでしたら薬剤師にお尋ねください。

「発熱時」とは聞いたものの、果たして今の熱でお薬を飲んでいいのかどうか迷いますよね。あくまで一般的にではありますが、「発熱時」とは38.5度を超えた時とされることが多いです。
ただ、かといって「38.4度だからつらいけど我慢しよう」等と無理をしなくても大丈夫です。その基準に加えて「元気度」というパラメーターを足して判断して頂いて良いかと思います。 また、もちろん平熱が高かったり低かったりする方の場合は、その分を考慮してくださって結構です。

そのまま飲んでくれるようであれば、勿論水で服用できるに越したことはありません。が、時には嫌がって飲んでくれないこともありますよね。
そういう時は、例えばジュースやアイスクリーム、プリンやジャムなどと混ぜて飲ませるという方法もあります。とはいえ混ぜることで逆に苦みが増してしまったりする組み合わせもあるので、薬剤師に相談してみるとよいでしょう。

お薬の副作用

副作用と聞くとなんだか悪いことのように聞こえますが、本来の意味は「お薬を服用して現れる、目的としている作用以外の作用」をいいます。
多くの薬は1つの成分で複数の作用を有するので、複数の効果が表れます。すべて悪いというわけではないものの、目的としている作用ではないので起こらないに越したことはありません。
副作用のリスクを避けるためにも用法用量をしっかりと守り、万が一望まない効果が表れた際は医師または薬剤師に早めに相談することが大切です。

前述の通り、目的とした作用以外の物が全て副作用と呼ばれるために一概には言えないのですが、特に気を付けておきたい副作用の代表的な症状をご紹介します。

・発疹
・皮膚や目などの痒み

これらの症状が現れた際はなるべく早く受診をしてください。また、過去にお薬の服用でこれらの症状がでた経験があるかたは、必ず受診の際に医師や薬剤師にその旨を伝えてください。

ジェネリック医薬品

先に開発されて世の中に発売になった医薬品(=先発医薬品)の特許が切れると、他の会社でもその成分のお薬を作って販売することが出来るようになりますが、これを後発医薬品(ジェネリック医薬品)といいます。

ジェネリック医薬品は製品化に際して莫大な研究開発費がかからないため、開発コストが抑えられる分、価格を抑えることができます。先発医薬品と同様に厳しい基準で製造されていますし、既に発売されて多くの方が服用されている成分と同じ成分が同じ量入っているので効果はほぼ同等と言えます。

やはり大きいのは価格を抑えられることです。患者様の負担はもちろん、国民健康保険や社会保険等の保険が賄う医療費も抑えられます。
また、ジェネリック医薬品によっては先発品に比べて味の改良がしてあったり、飲みやすい形で作ってあったりなどの工夫がしてあるものもあります。こういったジェネリック医薬品は「アドバンスドジェネリック」と呼ばれています。

お薬の味や外観がことなることがあります。また、湿布などの外用剤は使用感が異なることもあります。先発品と添加物が異なることがあるので、その添加物に対してアレルギーがあるかたは注意が必要なことがあります。

変更する先発品とそれに対応するジェネリック医薬品によって異なるため一概には言えませんが、変更対象の先発品の価格が大きいものは金額的に大きく抑えられることが多いと思います。一度薬局にてご相談ください。

処方せんの右下に医師の署名または記名捺印がなく、処方せんに記載されている医薬品名の左側にある変更不可欄にチェック等がついていない医薬品は、後発医薬品が存在していれば変更することができます。

薬局に処方せんを持参して提出する際にジェネリック医薬品を希望する旨を伝えてください。 ただし薬局にその後発医薬品の在庫がないこともあり得るため、一度薬局にご相談くださると幸いです。

保管方法について

お薬にもよりますが、大抵のお薬は熱・光・湿気に弱いことが多いです。ですのでこれらを避けるよう保管するのが基本ですが、例えば薬によっては冷やすことで結晶化してしまったりするものもありますので一概には言いづらいです。お薬を貰う際に薬剤師にご相談してみてください。

冷蔵庫で保管する薬というと熱に弱い成分のお薬であったり、熱で溶けてしまったりする薬(坐薬の一部など)が該当すると思います。

ついしっかり冷やしてしまったほうが良いように思えてしまいますが、実は冷やし過ぎて凍結してしまうとお薬の成分が壊れてしまうこともあります。 冷蔵庫内の冷風の吹き出し口のすぐ近くなどに置くと意外と凍ってしまうこともありますので、冷蔵庫の扉側のポケットなどに保管することをお勧めしています。

光に弱いお薬はもちろん光を避けて保管しなければなりません。ご家庭で光を避けられるところというと、例えばお茶や海苔のスチールの缶などは光を避けることが出来ます。

また、お茶や海苔の缶は湿気にも強いので、乾燥剤と共に入れておけば湿気に弱いお薬の保管にも適しています。
その他、お薬のシートに光を避けられる工夫がしてあるものはシートから出さなければそこまで遮光に気を使わなくても大丈夫です。お薬専用の保管袋があるものはそれを利用するのも手です。